1. |
kite
02:06
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ちゃちな指輪で 夢を見せるように
さみしい公園で描いた迷路
きみには愛が きみには風景が
ガラス瓶の中に ずっと
影を落としている
ビー玉あそびを
町が透けるまで
そうだ
きみは何か思うのに
音も無く
機体はきみの空を覆う
明滅に向かうように
空をのぼったら
着地しないはずの
目盛りだらけの月
きみの手で 白い手で
空をこじあけて
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2. |
young
02:23
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わかいおまえが
そんなに多くを知っているとは思えない
そのささやかな出口を通るものは何だと言う
ガラス瓶がほしい
青い水がほしい
おまえはそこに立ち 許せばいい
そのささやかな出口を通り
銃弾のように駆けぬけていく
曇り空がほしい
ドブの川がほしい
おまえはそこに立ち 許せばいい
かなしいことかい
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3. |
plastic children
00:57
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子どもらが駆けてゆく
笑っていたんだ
透きとおれたみたいに
小さなポリ袋に
風を仕込んで どこへ
何を知れるわけも
生まれ変われるわけも
無い
すべてを在るまま見つめ続けるのさ
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4. |
sagan
02:12
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海や川をきみは愛せるか
老いて知るは有名な歌か
そこの水はなにも語らずに
あるようにして
砂の花を飾るくそまぬけ
やさしい場所に辿りつくはずが
すべては同じ夕闇にまぎれ
床に転がる悲しみよ さようなら
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5. |
cessna
02:35
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翼は凍りついて
彼の基地はクズの砦
なにかがおかしいから
好きな空も嘘のようで
雨が降って飛べるように
彼は待っていた
今以上わかってみても
きりもみして壊れちまう
そうやってもうここに居たら
時間なんかがあったせいさ
冷えたボディちぢこまらせ
彼は見ていた
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6. |
golden record
01:26
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トンツーは雑音にまみれていた
肝心なところが拾えない
警察は下着まで散らかして
春だって初めて気づいた
長い手紙のひと言を
金の円盤に託して
なにもかもが どうせ死に絶えても
きみに 泳ぐ海があった事を
火をつければ
煙は立ちこめる
すぐに暑くなる
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7. |
a-ha
01:42
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わずかな未来もめちゃくちゃになる
うれしさ以外の感情しだいで
地図を読むのにも飽きたぶん
いつの日かツケを払いそう
わずかな未来でめちゃくちゃになる
愛情みたいにかさぶたになる
悲しむのにも疲れたぶん
いつの日かツケを払いそう
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8. |
with no sea
01:36
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花をもって 通りを歩いても
短い日はどうにもならないし
穴掘りばかりくり返す
さみしいだけの旅だった
海は見えない
見たくもないし
風もないのにしかめたつらで そうさ
人を思うたいした年月も
よだれ垂らすすてきな休日も
魔法をどうにか取り戻す
さみしいだけの旅だった
海は見えない
見たくもないし
風もないのにふらつきながら そうさ
そうさ
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9. |
gear
01:39
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こしゃくな ばか夕日に
また はりぼてとばらされた
ぶざまな形だった
ただ在るままがそれだった
歯車はうまく回っている
音ひとつ立てず いつも回っている
完ぺきに正しく回っている
大丈夫 うまく回っている
ぶざまな形だった
ただ在るままがこれだった
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10. |
retriever
02:45
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きみは夕闇を歩く
意味の無い事をしてる
よどんだ川
犬を見て笑う
きみは安酒をあおって泣いた
あのころと同じ通常の空・通常の光
( )
いつまでこう
いつまでもそう
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11. |
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どこかの線路がきしむ音を目指して
巨大なけものの足跡を避けながら
勘違いで草原をかけてゆく
背中に愛をしょって
知らない誰かを探す
少年だったきみが居たね
ワンワンワンワン
行くべきところもすべて嘘に思えた
信じたところで足はもつれるけれど
完ぺきな草原をかけてゆけ
ときには振りかえって
忘れた誰かを思う
少年だったきみが居たね
ワンワンワンワン
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12. |
tiny ghost
02:16
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まるくて黒い目した
あなたはかわいい幽霊
海まで行こうね
もう首輪はいらないよね
わたしのちいさな幽霊
おかしな事だけど
かたちなんてないとしても
この両手で
あなたの顔を
なでてあげるから
誰にも似てないのさ
わたしのいとしい幽霊
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13. |
top of the world
02:01
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トップ・オブ・ザ・ワールド
きみの事は誰だってよく知っている
トップ・オブ・ザ・ワールド
きみは死んだ
それだって問題じゃ無い
あれはどんな意味だろう
よく聞いてよく見ろよ
トップ・オブ・ザ・ワールド
泣きつかれ 眠ってしまったのかい
トップ・オブ・ザ・ワールド
きみは死んだ
真相はわからないけど
あれはどんな意味だろう
あるいは何の意味も無いか
きみはどんな意味だろう
よく学びよく知れよ
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14. |
catapult
00:52
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ひどく酔っていた
このざまなら
まだここに居られそう
昔 何かで知った兵器に
心までなれたなら
ねらいを定めて
ひしゃげた月を撃ち落とせ
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15. |
port
03:34
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港には やせぎすの男が
まだ来ない嵐を待つように居る
かんたんな薄い外套だけ
羽織りながら
風を読む事も無い
彼は水面に映る影を見る
そこに感傷のひとつも無いまま
例えば 夕闇がおそった
町のはずれのようなさみしささえも無い
彼は水辺にくらす夢を見る
それは巨大な波がひいたあと
波よ 波よ 波よ
風よ 風よ 風よ
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16. |
wrong
01:16
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間違えた 確かにそうさ
間違えて こんなになった
ろくでもない 性懲りない エー
何言うの? 何知るの? エー
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17. |
everywhere you go
00:34
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とても外に出る気にはなれない
見上げればいつも飛行船があるんだ
さも正しそうに
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18. |
flowers
02:45
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荒れかけた庭に立ち
ひとたちは泣いている
おだやかな日々のすえ
幾度目の春がゆく
色紙を踊らせて
ひとたちは笑っている
からっぽの手のひらで
幾度目の春をゆく
たくさんの花を撒いて
ひとたちは歌っている
なにもかも知りながら
言葉にはできないで
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19. |
blue
02:05
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ひとでなしの青いバスが
きみの事を迎えにくる
やけにけむたく晴れた町
昼寝の夢が続いているような
きれいな陽を通したくて
小さな窓にきみはなる
あざやかだった事もあった
昼寝の毛布もいらないくらいに
簡単に線を引いていたんだ って
あるべきものなんて無いんだ って
何度めかの今日を知りすぎたから
こんな風景になった
ひとでなしの青いバスが
きみの事を迎えにくる
悟りすました青いバスが
きみの事を迎えにくるってさ
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20. |
the dreamy fish
00:27
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少しの晴れ間だった
欄干に立ったせいだ
ほかの星に棲む魚の夢を傍受した
タイトルまでついていたよ
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21. |
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有名な感情で
夏の日々を歌うんだよ
そんな歌 いいかもね
休日の公園に
愛しい人と居るんだよ
そんな歌 いいかもね
これは夏の歌では無い
これは夏の歌では無い
これは何の歌でも無い
短い夏も過ぎ
みんなどこへ帰るんだ
どこだっていいかもね
これは夏の歌では無い
これは夏の歌では無い
これは何の歌でも無い
これは夏の歌では無い
これは夏の歌では無い
これは何の歌でも無い
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22. |
radio waves
02:12
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おまえは違う生きものになるために
そんな行為をする
なにかと交信しようとしている
町いちばん高いところで
誰もおまえの姿を見ない
おれの目には愚かに映る
この町から離れたらいい
明日の朝のバスに乗って
いつの日かすべてが
ほんとうになることを祈る
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23. |
new love
03:50
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|||
次ぐ朝おれは床で目覚めた
おれの頭を何も通らない
好きだったものを忘れにいこうかな
昔おまえがしてたみたいに
愛を待て
酔いながら行く道の途中で
新しい愛をおまえに見せた
健康に良い趣味が嫌だった
ずっとおまえを遠ざけたかった
愛を待て
見てきたものが思い出せない
おれが感じてきたものが何だったのかわからない
彗星きどって流れた
邪魔をしないで
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24. |
VHS society
00:46
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死んだ友だちの夢
レンズを向ければ
海がうつった
何の声も無い
錆鉄のような目だ
くその花束を火にくべるんだ
何て事無い名画
海辺のホーム
何て事無い名画と似ていた
うつらない友だち
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25. |
stay
01:44
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遮った陽は 道ばたに戻るんだ
VHS 巻き戻し 早送り
ステイ
なんだって
ステイ
こんな日は
気分をあげても
仕方ないかもね
友だちは今日も
海にでも出かけたり
おかしげな事
あれにでもなったのか
ステイ
なんだって
ステイ
こんな日は
目に映るものが
すべて遠のいていくんだ
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26. |
chimney
01:02
|
|||
病気のふりも無く花を見る
手紙の文字がただの棒になる
いつか探した正しさは
夜にまぎれる煙突だ
ウー ウー ウー
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27. |
night blind
03:16
|
|||
ゆうべ おまえは
何よりしなやかな鳥になり
絵を描いていた
夜のとばりに
誰よりしたたかに酔いまわり
屋根でうたった
色を色としか 思えないだろう
季節を季節としか
そう 思えやしないだろう
そしておまえは
鳥目で泳ぐのさ
向こうまで
やさしい羽根で
色を色としか 思えないだろう
季節を季節としか
なぁ 思えやしないだろう?
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28. |
go south
02:30
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|||
めちゃくちゃになってみて
おまえがわかったろ
どうすればいいかも知れただろ
すり減らしあってみて
無駄だとわかったろ
ダーツを信じなよ
用意なんてなくたっていい
この先がどうなんて
わかるわけないし
大した事なんてどうせないよ
うんざりした事も忘れられないし
なにひとつ変われずに
帰るんだよ
それでいいよ
南へ行きな
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29. |
riverbed
02:24
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誰もさわれない川底で
海に出ないまま眠る石
あたたかい水も
まつわるすべても
なんでもないと
きみにはわかるから
感じない風も
草木のにおいも
そのまま在ると
きみにはわかるから
何か思うのはもうやめな
何か見いだすのはもうよしな
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30. |
UFO society
05:54
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ローテク骨ばり型 どうにかできて
安心ばかりの町 どうにか出て行く
老人はへんな軌道
ちゃちな機体で
死に損なったまま遠くまで行く
いつか
好きな歌も少しはあった
思い出す事無く どこまでも行く
つぎはぎのかわいい彼のマシンは
もうじき きみの星に辿りつくだろう
老人はへんな軌道
星の名前は覚えた事も無い
遠くまで行く
いつか
人を思い なにか言ったり
なにか与えあって過ごした事や
温度も 青あざも 死んだ友だちも
思い出す事無く どこまでも行く
|
UFO society Japan
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